外反母趾の治療は必要?親指の痛みは靴選びで緩和されることも

外反母趾の治療を受けなくても、靴で痛みが緩和する場合もあります

親指の痛みや関節の変形に悩まされることが多い外反母趾。
変形を気にして小さい靴を履いたり、反対に大きなサイズの靴を履いて痛みを逃したりしていませんか。

 

外反母趾の治療を考える前に、日常生活でできる工夫はしておきたいものです。
しかし、残念ながらどのようなアイデアを試しても、治療にはなりません。
「外反母趾」というのは病名なので、治療は病院で医師にしてもらう必要があるのです。

 

症状が軽く、日常生活に支障がない状態であれば、予防や悪化を防ぐコツがあります。
コンフォートシューズ専門店「侘びくつや」のスタッフが、外反母趾の治療や自分でできる対策について解説しましょう。


以下のような疑問やお悩みが解消できます。

  • 外反母趾の治療は何科を受診するのか知りたい
  • どのような治療方法があるのか気になる
  • 治療せずに改善したい
  • 外反母趾にやさしい靴選びがしたい

 

外反母趾の治療や予防に興味がある、おしゃれなコンフォートシューズを探している方は最後までお読みください。

 

外反母趾の治療は整形外科?整骨院?

相談する女性の写真

外反母趾の治療を考えたら、整形外科を受診しましょう。
外反母趾にアプローチする施術を用意している整骨院もあります。
施術で痛みを軽減したり、サポートしてもらえるものの、整骨院では診断も治療もできません。
不安がある場合は、病院で医師に診察してもらうのがオススメです。

 

整形外科を受診するタイミング

次のような症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
早めに治療を開始すれば、手術を避けられるケースがほとんどです。

 

受診がオススメな状態

  • 親指の付け根が痛い
  • 足の裏が痛い
  • 指の形が変わってきた
  • 靴を履くと足が痛くて長時間歩けない
  • 痛みのせいで履ける靴がない
  • 親指のつけ根が赤く腫れている

 

病院と聞くと、不安を感じてしまう人も少なくありません。
整形外科で診断してもらうまでは、痛みのある処置はないので安心して受診しましょう。

 

整形外科での検査と診断

病院や症状によって異なるものの、診察では骨の状態をレントゲン撮影する場合がほとんどです。
親指の変形具合を角度で確認し、外反母趾の程度を判断します。

 

外見からでも診断は可能ですが、正確には足部のレントゲン写真で診断します。第1中足骨と第1基節骨のなす角を外反母趾角と言い、15°までを正常、15〜30°までを軽度、30~40°までを中等度、それ以上を重度としています。

(引用:福岡整形外科病院「外反母趾とは」)

 

受診する前に自宅で角度を調べたい場合は、関連記事をお読みください。

【関連記事】あなたの外反母趾は軽度?足の親指の関節をチェックしてみましょう

 

整骨院での施術

整骨院では、外反母趾と診断された人向けに施術が行われます。
親指の痛みや変形具合に合わせて、さまざまな施術方法が用意されています。
事前にホームページで施術内容を確認しておくと安心です。

 

整骨院での施術例

外反母趾は、熱感、腫れが強い場合には「アイシング」「スパイラルテーピングでラセン状に貼付して圧迫」を施していきます。

熱感、腫れがない場合には、血液循環を改善させるために「温熱療法」「下腿部(ふくらはぎ)のボディケア」「足の親指に超音波療法」を行うとともにテーピングによって足趾の矯正を施します。

(引用:日本橋中央整骨院「外反母趾でお悩みの方へ」)

 

外反母趾の治療法はどのようなもの?

男性医師の写真

 

外反母趾を根本的に治療するには、整形外科での手術が必要です。
骨を削る必要があるので、麻酔や抜糸が伴います。
場合によっては、入院やリハビリが必要になるかもしれません。
いつもの靴が履けるようになるまで数か月かかる場合もあります。

 

手術以外の治療法

手術しない治療方法は、保存療法とよばれています。
整形外科で行われる主な保存療法は、「靴指導」「運動療法」「装具療法」「薬物療法」の4つです。
原因や症状によって方法が異なるので、医師の指示に従いましょう。

 

  • 靴指導

痛みの軽減、変形の進行を遅らせるための靴選びや靴に合わせたインソールの指導があります。
市販の商品が合わなければ、義肢装具士によるインソールの作成も可能です。

 

  • 運動療法

中等度までの症状であれば、足指の運動で痛みの軽減が期待できるとされています。
痛みや変形を遅らせるために、足の指や裏を積極的に動かすトレーニングをします。
ドイツの整形外科医の提唱した「ホーマン体操」が有名です。

 

【ホーマン体操の動画】
外反母趾のリハビリテーション・セルフエクササイズ

 

  • 装具療法

痛みを軽減する目的で、足に装具を装着します。
靴指導で紹介したインソールも装具療法の1つです。
痛みの緩和を目的とするので、根本的な治療ではありません。
装具を外すと症状が戻ってしまうと考えましょう。

 

  • 薬物療法

消炎鎮痛剤入り外用薬(湿布・軟膏・クリームなど)で痛みを軽減させる治療です。
靴を履いて歩いた後の痛みや親指付け根の炎症に用いられます。

 

(参考:同友会メディカルニュース「ガイドラインに基づいた外反母趾の正しい知識と治し方」)

 

外反母趾を治療せずに改善する方法

外反母趾を根本から治すには、治療を受けて手術する必要があります。
しかし、痛みの程度や変形が進むまでは手術になるケースはほとんどありません。
治療を受けていても、進行を遅らせたり、痛みを緩和させたりするための指導が中心となります。

外反母趾の治療法を参考に、自宅で手軽にできる方法を2つ紹介しましょう。

 

体操

運動療法でも紹介した「ホーマン体操」のように、足指を動かす体操は予防にも役立ちます。
足裏の筋肉を鍛えると、アーチの崩れも防げるので症状の悪化防止につながります。
動画のように椅子に座ってできる体操もオススメです。

 

【座ったままできる外反母趾の予防体操の動画】
スポット体操vol.19(外反母趾の予防体操①)

 

靴選び

外反母趾の治療でも重要視されるのが靴の選び方です。
足の状態に合わせて、できるだけ負担がない靴を選びましょう。
親指の痛みや変形がある方にもオススメな靴選びのポイントは以下の通りです。

 

靴の選定のポイント

  1. 指の付け根から爪先までのスペースが広く取ってある
  2. 土踏まずから踵にかけてフィットしている
  3. 足の甲にしっかりフィットしている
  4. 靴底が薄すぎない

以上の項目に、より多く該当する靴を選ぶとよいでしょう。

(引用:江藤病院「外反母趾の予防・改善法【動画】自宅でできるセルフトレーニング」)

 

外反母趾の足に合うおしゃれな靴

侘びくつや イメージ

外反母趾による親指の痛みや変形が進むと、手術が必要になる場合もあります。
症状が軽度であれば、治療は必要ありません。
日常生活で気をつけて、予防や悪化防止に務めましょう。
体操や靴の見直しは、自分でも手軽にできるのでオススメです。

 

コンフォートシューズ専門店「侘びくつや」では、おしゃれで上質な革靴を多数用意しています。
コンフォートシューズは「おしゃれなデザインがない」「スニーカーばかり」とお悩みの、40代以上の女性にもオススメです。
ナチュラルな服装にも似合う革靴を、ぜひ一度チェックしてみてください。

 

■侘びくつや

オンラインショップはこちら

電話 0120-967-039(受付時間:10時~17時/土・日・祝休み)