外反母趾でも痛くない革靴を選ぼう!コツとメンテナンスの方法を紹介

外反母趾でも足が痛くならない革靴を選ぼう!

外反母趾にお悩みで、革靴ではなくスニーカーばかり履いていませんか。おしゃれのためには革靴を履きたいけれど、痛みや変形が原因であきらめているという声は少なくありません。

今回は、外反母趾が気になる女性に向けて、痛くない靴選びのポイントやメンテナンスの方法をお伝えします。コツを押さえれば、足にやさしい革靴が選べるようになります。痛みや不快感を気にせずに、おしゃれや外出を楽しみたい方は参考にしてみてください。

 

外反母趾とは?

外反母趾の画像

足の親指(母趾)が小指側に「く」の字に曲がった状態を指します。足の指は歩行や地面を踏ん張ってバランスをとる際に重要な部分です。症状が出ると、他の指だけでなく全身にも影響を及ぼしてしまいます。足の裏にタコができたり、親指が人差し指の下に潜り込んで痛みが生じることも少なくありません。外反母趾を放置すると、歩行困難になって手術が必要になる可能性もあります。痛みや変形に対する対処方法はあるものの、自然には治らないので注意が必要です。

 

原因

外反母趾の主な原因は、合わない靴の着用です。靴が足に合わないと、歩くときのバランスが悪くなり、指を正しく使えません。悪化させないためには、適切な靴を選びましょう。

靴以外にも、外反母趾の原因は以下のようなものがあります。

  • 足の筋力不足によるアーチの低下
  • 生まれつき親指が極端に長い
  • 関節リウマチや全身の関節が緩む疾患がある

 

外反母趾は遺伝する可能性もあり、家族に症状がある場合は注意が必要です。

 

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セルフチェックと診断基準

外反母趾の可能性がある場合、以下の方法でセルフチェックしてみましょう。

 

  1. 大きな白い紙の上に裸足で立ち、足の周りを鉛筆などでなぞりながら記録します。
  2. 足の内側に沿って線を引き、親指の角度を測ります。

【参考動画】

(引用:SHO Ideal life「外反母趾のセルフチェック 自宅で出来る簡単な検査方法をご紹介します」)

 

外反母趾の診断や治療は整形外科で行います。日本整形外科学会の外反母趾診療ガイドラインによると、重症度分類は以下の通りです。

20°以上が外反母趾

20〜30°を軽度

30〜40°を中等度

40°以上を重度

(出典:公益財団法人日本医療機能評価機構「外反母趾診療ガイドライン2014 改訂第2版」)

 

治療方法

外反母趾の治療には、保存療法と手術療法の2つの選択肢があります。

 

保存療法は、指の腫れや痛みに対処するための治療方法です。痛みや炎症を軽減するために、湿布や内服薬を使用して経過観察します。

 

手術療法は、保存療法だけでは効果が不十分な患者さんに適用されます。痛みが非常に強く、日常生活に支障がある場合は手術が必要です。

 

外反母趾の治療は、初期段階であれば通院で済む場合が多くあります。症状が悪化して手術が必要になる前に、早めに対処しましょう。

 

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外反母趾の靴選びとフィッティングポイント

外反母趾のお悩みを抱えている人におすすめしたいのが、正しい靴選びとフィッティングです。足の痛みを緩和させ、症状の悪化を防ぐために以下のポイントを参考に靴を選びましょう。

 

靴選びのポイント

外反母趾の症状が気になるときに気をつけたい靴選びのポイントは以下の5つです。

 

1.つま先のスペースに余裕がある

つま先が狭い靴を履くと、歩行中に指が圧迫されて症状が悪化する原因となります。つま先部分に1〜1.5cmほどの余裕(捨て寸)がある靴を選びましょう。

 

2.足裏のアーチをサポートできる

クッション性の高いインソールや、アーチを正常に保つ機能のある靴を選びます。土踏まずをしっかりと支えると、長時間歩いても疲れにくくなるのでおすすめです。

 

3.ヒールは3cm以下で太いタイプ

ハイヒールは全身がシャープに見える魅力があるものの、つま先部分に負担が集中します。歩行も不安定になりやすいので、太目で低いヒールを選びましょう。

 

4.サイズが大きすぎない

サイズが大きすぎたり、幅が広すぎたりすると足と靴がフィットしません。紐やストラップで甲の高さを調整したり、中敷きでサイズ調整したりする方法もあります。

 

5.足になじむ素材

足が靴に当たっても痛くなりにくい、柔らかい布や本革素材がおすすめです。とくに本革は履くほどに滑らかになる傾向があり、お手入れをすれば長く愛用できます。

 

フィッティングのチェックリスト

靴が足に合っているかを正しく判断するためには、いくつかのチェックポイントがあります。とくに革靴は、スニーカーのように紐を締めてサイズ調整できません。サイズや形が足に合っていないと、歩きにくさだけでなく見た目も不格好になってしまいます。

試し履きをする際は、以下のチェックポイントを確認しましょう。

 

  • 履き口と足の間が空きすぎていない
  • つま先に1〜1.5cm程度のゆとりがある
  • 親指と小指の付け根に圧迫感や痛みを感じない
  • 土踏まずとインソールのアーチが合っている
  • 踵がしっかりとホールドされている

 

症状の悪化を避けるためにも、足にフィットする靴を選ぶのが重要です。

 

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革靴を長持ちさせるお手入れ方法

靴磨き用品の画像

革靴の最大のメリットは、きちんと手入れすれば長持ちすることです。こまめなケアを心がけ、履くたびに軽くメンテナンスしましょう。ポイントを押さえれば自宅でも簡単にケアできます。

 

必要なグッズ

革靴のお手入れには専用のアイテムを使うので、揃えておきたい道具を紹介します。

 

・ブラシ×2

革靴の表面のホコリを落とすために必要です。馬毛のブラシは表面に傷をつけないので、初心者にもおすすめです。もう1本のブラシはクリームと一緒に使用します。

 

・布とクリーナー

ブラシでホコリを落とした後に使用します。専用のクロスも市販されていますが、柔らかい布であれば問題ありません。

 

・クリーム

革に水分とツヤを与えるためにクリームとブラシが必要です。ブラシには豚の毛をおすすめします。

 

・防水スプレー

防水スプレーには、革靴を水分から守るだけでなく、汚れをつきにくくする効果もあります。

 

基本のお手入れ

日常的にできる革靴のメンテナンス方法は以下の通りです。

 

  1. ブラシを使用して革靴の表面のホコリを落とす
  2. 細かな部分の汚れはクリーナーと布で軽く拭き取る
  3. ツヤを出すクリームを塗布する

 

基本のお手入れはシンプルで簡単なため、短時間でできます。クリームを塗る作業は2週間に1度、ホコリと汚れ落としは靴を履くたびに行います。こまめにお手入れして、革靴をきれいな状態に保ちましょう。

 

雨で濡れたときの対処法

革靴は雨に弱いので、すぐに対処してダメージを防ぐのが大切です。外出先で雨にふられてしまった場合は、帰宅後すぐにお手入れをします。

 

・水分をしっかりふき取る

乾いた布を使って水分と一緒に汚れも丁寧に拭き取りましょう。力を入れて擦るのではなく、押さえるように拭き取るのがコツです。

 

・通気性の良い場所で乾かす

日の当たらない、風通しの良い場所で革靴を乾かします。丸めた新聞紙を靴に詰め、斜めに立てかける方法がおすすめです。

 

・形を整える

革靴の形が崩れないように、シューキーパーやシューツリーを使用して陰干しします。

 

ドライヤーの熱はひび割れの原因となるため、必ず自然乾燥させましょう。革靴は、時間をかけて乾燥させる必要があります。雨の日は撥水加工された革靴もおすすめです。

 

ポイントを押さえれば外反母趾でも快適な革靴が手に入る

外反母趾のお悩みがあっても、正しく靴を選べば痛みや症状の悪化を防げます。靴選びの際は、足になじむ本革素材がおすすめです。メンテナンスをこまめに行えば長持ちし、快適なお出かけが楽しめます。

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