外反母趾は遺伝する?コンフォートシューズ専門店スタッフが解説

外反母趾は遺伝する?コンフォートシューズ専門店スタッフが解説

両足を揃えた画像

外反母趾は、40代以降の女性に多く見られる足のトラブルです。原因はさまざまなものの、親子で外反母趾というケースは珍しくありません。

 

「母親が外反母趾だと遺伝するの?」「遺伝だとしたらあきらめたほうがいいの?」という疑問はありませんか。

 

今回は「外反母趾は遺伝するのか」という疑問について、コンフォートシューズ専門店のスタッフが解説します。具体的な内容は以下の通りです。

 

・外反母趾の症状や原因

・遺伝的要因について

・予防に役立つサポートグッズの紹介

 

簡単で読みやすい内容なので、外反母趾と遺伝の関係が気になる女性はご一読ください。

 

 

外反母趾について詳しく知ろう

外反母趾や偏平足で足に痛みを感じる女性の画像

40代の女性に多く見られる外反母趾は、放っておくと日常生活に支障をきたします。初期の状態では痛みを感じず、自覚しにくい特徴があります。手遅れにならないためにも、代表的な症状や原因について知っておきましょう。

 

外反母趾の代表的な症状とは?

外反母趾の主な症状は、足の親指(母趾)が人差し指の方向に「くの字」状に曲がってしまう状態です。親指の付け根が靴に当たりやすく、痛みや炎症の原因となります。症状が進むと、何もしていないのに痛みを感じたり、歩行困難になったりする恐れがあります。日常生活に支障をきたす場合は、整形外科にて手術が必要です。

 

外反母趾は合わない靴が原因

外反母趾になる最大の原因は、合わない靴を履き続けることです。つま先が細く、幅の狭い靴を履いていると、親指が圧迫され関節は変形してしまいます。とくにヒールの高い靴は、足の前側に負担が集中しやすいのが特徴です。足裏全体に荷重が均等に分散されるのが理想なものの、ヒールの高さによっては前側に8割の体重がかかってしまいます。

 

外反母趾は、成人してから発症するケースがほとんどです。しかし、遺伝が原因の場合は10歳前後で変形が始まってしまいます。遺伝による要因について、次で詳しくお伝えしましょう。

 

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外反母趾の遺伝的要因とは?

赤ちゃんの足の裏の画像

外反母趾になる原因は大きく2つに分けられます。1つは生活習慣が影響する「外的要因」で、もう1つは遺伝が関与する「内的要因」です。外的要因としては、靴の影響、加齢や運動不足による筋力低下が挙げられます。外的要因は生活習慣の見直しで、予防や対策できるのが特徴です。

 

内的要因は、遺伝的な要素が強くなります。生まれつき症状がでやすい人の特徴は以下の通りです。

 

  1. 祖母や母親が外反母趾
  2. 親指が人差し指よりも長い
  3. 関節が緩む疾患を抱えている

 

足の形や骨格によっては、靴の影響を受けやすい性質があります。体質は遺伝するため、親の代から外反母趾が続いているケースは珍しくありません。外反母趾の身内がいる方は、足の状態を注意深く観察するのが大切です。

 

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遺伝による外反母趾の予防方法

外反母趾は必ずしも遺伝するとは決まっていません。遺伝的要因がある場合、発症のリスクが高いと自覚できるので早めの予防ができます。痛みや変形の症状が出る前に意識できるので、あきらめずに対処していきましょう。

 

足に負担がかからない靴を履く

外反母趾の原因となる「合わない靴」を履かないように注します。足裏に負担がかかりにくい靴の特徴は下記の通りです。

 

・つま先に丸みがある

足指が圧迫されるのを防ぎ、関節の変形を予防します。

 

・ヒールが低い

足の前側に体重がかかりすぎるのを防止し、歩行を安定させます。

 

・つま先に1~1.5cmの余裕(捨て寸)がある

歩く際に、足指を自然に動かすために必要な隙間です。

 

・踵と甲を固定できる

靴の中で足が滑るのを防ぎ、足裏全体を使って歩きやすくなります。

 

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足指を意識的に使う

外反母趾の予防には、足裏の筋力が欠かせません。意識的に動かし、アーチを支えている筋肉の衰えを防ぐのが大切です。手軽で簡単な「グー・パー体操」を紹介します。

 

  1. 足の指をすべて曲げて「グー」にする。
  2. 足の指をすべて広げて「パー」にする。親指を広げるのが最も重要なポイントです。

 

外反母趾の症状が軽度であれば、グー・パー体操は悪化防止に役立ちます。遺伝的要因がある場合や外反母趾が気になる女性の予防にもおすすめです。

 

症状が中等度以上になると関節が硬くなってしまうため、グー・パー体操はむずかしいかもしれません。自力で動かせない人は、手を使って親指と人差し指を逆方向へ伸ばしてあげましょう。

 

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外反母趾がもたらす身体の不調

肩に不調を感じる女性の画像

外反母趾は軽度であれば治療の必要がないトラブルです。しかし、関節の変形は全身のバランスに影響します。正しい姿勢を保つのがむずかしくなり、無意識に身体の一部に負担をかけてしまうケースも少なくありません。親指付け根の痛みや腫れ以外にも、以下のような不調につながる可能性があります。

 

  • 足裏の痛み
  • ひざ痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 股関節の痛み
  • ふくらはぎの痛み
  • 自律神経の乱れ

 

外反母趾とは直接関係ないような症状であっても、身体の歪みが関係している場合は要注意です。40代以降の女性はホルモンのバランスが乱れやすく、些細なきっかけで体調を崩しやすくなっています。足のトラブルを軽視せず、注意深く向き合うのが大切です。

 

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外反母趾の痛みを和らげるサポートグッズ

日常生活に支障がないレベルの外反母趾であれば、市販のサポートグッズで痛みを和らげる方法もあります。今回は、インターネットや店頭で購入できるアイテムを紹介します。

 

サポーター

外反母趾用のサポーターは、ドラッグストアでも購入可能です。靴を履いたままでも装着できるので、歩行時の痛み緩和にも役立ちます。親指と人差し指の間を広げるタイプが一般的なものの、足裏の痛みをサポートするタイプもあります。症状に合わせたサポーターを選びましょう。

 

インソール

足裏のアーチを支える機能があるインソールは、歩行時の疲れも軽減します。お手持ちの靴に入れるだけで、履き心地も機能性もアップする手軽さが魅力です。足裏の衝撃吸収も期待できるので、立ち仕事や長時間歩く際はインソールの装着をおすすめします

 

靴下

足指を自由に動かせない環境は、外反母趾の悪化につながります。理想は裸足で地面を歩くことですが、現実的ではありません。そこで、靴の中でも指をうごかせる5本指ソックスがおすすめです。筒状の靴下よりも足先が解放されるので、より裸足に近い状態に近づきます。

 

セパレーターやパッド

足の指を広げてくれるセパレーターやパッドは縮こまった足指を広げてくれるので、冷えやむくみの解消も期待できます。外反母趾の人は、健康な足の人に比べて疲れやすいのも特徴です。痛みの軽減や症状緩和のためにも、足裏の負担をできるだけ減らすように心がけましょう。

 

外反母趾の足を考えた設計の靴も症状の悪化防止に役立ちます。足の健康を考えたコンフォートシューズは、外反母趾だけでなく甲高幅広の方にもおすすめです。さまざまな種類の靴が販売されているので、ご自身に合ったデザインやサイズを選ぶのが重要です。足にあった靴を探すためには、正しいサイズの測定が欠かせません。

 

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健康のためにも外反母趾に注意しよう

運動する女性の後姿の画像

外反母趾は、合わない靴を履き続けることが最大の原因です。遺伝的要因がある場合は、親子で発症するケースも珍しくありません。足裏は全身の健康に影響を及ぼすので、健康のためにも注意が必要です。記事で紹介した予防方法を参考に、外反母趾の悪化防止に努めましょう。

 

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